第四次中東戦争

イスラエルとアラブ諸国の間では1948年から1976年にかけて、次のような中東戦争が展開された。
第一次 1948年〜
1949年
イスラエル独立をめぐっての戦争
第二次 1956年 エジプトによるスエズ運河国有化をめぐっての戦争。スエズ動乱とも呼ばれる。
第三次 1967年 イスラエルがヨルダン川西岸、ガザ地区を巡ってシナイ半島を占領したために戦争となる。

第三次中東戦争の際に、「占領地からイスラエル軍の撤退」「中東域内のすべての国が、安全に生存する権利を尊重する」という二点を格子とする国連安保理決議がなされたが、イスラエルがこの二点をなかなか履行しなかったため、その履行を求めて1973年10月に勃発したのが第四次中東戦争である。
この戦争が勃発するとすぐに、原油価格は7倍近くに暴騰し、全世界が震え上がった(オイル・ショック)。有名なトイレットペーパーの買いだめ騒動などが起こった。アラブ産油国は石油を武器に、この戦争を有利に展開し、日本はそのとばっちりを受けて大変な目にあった。安価な石油に依存して達成してきた戦後日本の高度経済成長が根底からその基盤を失うことになり、深刻な「狂乱物価」と「マイナス成長」を経験することとなった。
日本はこの第一次オイル・ショックから「省エネ」を合言葉に、わずかな期間で立ち直るが、1979年になると再び老いる・ショックが起こる。これは1978年から起こったホメイニによるイラン革命のためである。再び原油価格が高騰したが、このときも日本は民間人の努力で何とかクリアした。

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