白船事件(1908年)

明治41年(1908)3月、アメリカは突如として対日威嚇行動に出たアメリカ大西洋艦隊を大挙して太平洋に回航させ、日本近海に近づけるという行動に出た。日本の連合艦隊の2倍の規模もある大艦隊の接近は日本に恐怖をもたらした。船は白いペンキが塗られていたのでかつての黒船と区別して「白船」と言われた
もともとはセオドア・ルーズベルトにとっては、このまま太平洋をほおっておくと、ロシアのバルチック艦隊を破った日本艦隊が覇権を握ってしまうと恐れたための威嚇行動であった。アメリカの海軍力を誇示することで、日本を牽制したのだ。
アメリカのハースト系新聞その他は、日本軍がこれを迎え撃った場合は大戦争が始まるということで、世界に一斉に恐慌の報道を流した。
日本政府とマスコミは白船歓迎作戦に出た。迎合作戦が成功し、何事もなくアメリカ艦隊はサンフランシスコへ去っていったが、その2週間後、日本の連合艦隊は九州の東南沖で大演習を行なった。警戒を怠らなかったのは当然である。

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参考文献 歴史年表