蒋介石、キリスト教の洗礼を受ける

蒋介石は、まず上海・浙江財閥の娘、宋美齢(そうびれい)と結婚した。宋美齢は9歳からアメリカに留学した英語ペラペラのプロテスタント信者。蒋介石は宋美齢をアメリカに派遣して、各地で、ありもしない日本の「悪行」を涙ながらに訴えさせ続けた。自分自身は、1928年にアメリカ人牧師からキリスト教の洗礼を受けた。蒋介石は「異教徒の日本人と戦う敬虔なクリスチャン指導者」というイメージを作り上げ、アメリカの信者を味方につけることに成功した。アメリカの著名人・マスコミ・政治家はすっかりこの夫婦に騙されてしまった。
ワシントンポストは「もし一般のアメリカ人が一般の支那人と同じように自由を愛し、そのために戦い危険をおかし、働き犠牲をいとわないなら将来のことを気遣う必要はない」などと褒めちぎった。
アメリカ政府・戦略事務局の報告書には「支那は世界で最も頑強な民主主義の一つ」とあった。
大東亜戦争後、イギリスで蒋介石が「腐敗した少数の政治家達に囲まれた支那の内外にわたるきわめて巧妙な宣伝に支えられたファシストの頭目」と評されるようになってもアメリカは騙され続けた。
イギリス外務省極東部長がアメリカを訪れた際「現実の支那についての限りない無知」に驚愕した。



ブラウザを閉じてください。