来栖統幕議長は「現行の自衛隊法には穴があり、奇襲侵略を受けた場合、種種尾の防衛出動命令が出るまで動けない。第一線部隊指揮官が超法規的行動に出ることはあり得る」と有事法制の早期整備を促した。 すると、政府はこれを「超法規的発言」であり「自衛隊の暴走」だとして彼を解任した。 ちょうどその解任の直後から、横田めぐみさんをはじめ、多数の日本人が北朝鮮に拉致されていった。まさにその時、工作員の侵入を薄々知りつつ、政府は何の対策も取らず、その一方で「来栖解任」だけは電光石火の早技でやっていた。 しかし、それから25年後、武力攻撃事態対処法三法が成立し、有事法制の基本法である武力攻撃時代対処法が施行された。来栖氏は見事な先見の明を示していたといえる。 |
参考文献 | 歴史年表 |