1991年12月25日にソ連の大統領・ミハイル・ゴルバチョフが辞任し、同時に各連邦構成共和国が主権国家として独立したことに伴い、ソビエト連邦が解体され消滅した。 1922年に設立されて以来、アメリカとともに2大超大国として69年間続いたソ連が崩壊し、冷戦時代が終焉を迎えたと言われる。 冷戦構造の崩壊により日本の左派の学者が存在価値を失った。そこで彼らは活路を求めて一斉に自国の歴史から支那や朝鮮の好みそうな問題を取り上げ「御注進」し始めた。両国の歴史攻勢を受け日本は挑戦を植民地とし、満州を戦場として支那人や朝鮮人に耐えがたい苦痛を与えたとの懺悔・自虐史観が加わり、先のマルクス史観と合体し、日本の教科書は「日本も資本主義への発展が植民地を必要とし、満州や朝鮮に帝国主義的施策をとることを必然とした」、「露日戦争は最大級の資本主義諸国による領土の再分割のための最初の帝国主義戦争の一つであった」などと、スターリン時代のソ連の教科書と変わらぬ記述に変質してしまった。 しかし、1世紀という歴史の大河の主流をたどり、支流の小さな歴史のひだを切り取れば、日本が歩んだ20世紀の歩みは人種平等の旗を掲げ有色人種の先頭に立ったため、白色人種のソ連(コミンテルン)とアメリカのモンロー覇権主義に挟撃され、最後には世界を相手に戦い無残に敗北したが、人種平等や民族国家の独立という日露戦争以来掲げてきた日本の「義」は達成されたとみるべきだろう。 |
参考文献 | 歴史年表 |