お勧めの書籍

従軍看護婦たちの大東亜戦争
 - 私たちは何を見たか
『従軍看護婦たちの大東亜戦争』刊行委員会/著

AMAZON.CO.JP
のページへ
内 容
戦時中、従軍看護婦として国内外の病院へ派遣された女性たちが、自らの体験と想いを手記として紹介。大東亜戦争は一体どんな戦争だったのか、戦後ほとんど語られることのなかった真実を、現代に伝える書。

目 次

1 勃発―それは中国大陸で始まった

■ 支那事変―大東亜戦争の発端/昭和十二年

 上海航路の病院船・・・・・佐賀リュウ
   砲弾をくぐりぬけて上海へ
   初めての看護は蛆との戦い
 徐州戦線を進む・・・・・小林清子
   お袋しかしてくれないと思っていたのに
   戦禍の中で生き様を教えてくれた一冊の本
   善良な農夫がなぜ死ななければならなかったのか

■ ノモンハン事件―後に生かされなかった戦訓/昭和十四年

 北満の傷病兵たち - ノモンハン事件・・・・・立松?子
   今ごろやってきて何事だ
   兵役の何たるかも知らず死んでゆく新兵たち
   恐ろしくて部屋に戻れなかったわけ

2 宣戦布告―大東亜戦争への突入

■ 真珠湾攻撃―進撃する日本軍/昭和十六年

 日本占領下の地にて・・・・・坂井チヨ子
   メコン川をさかのぼる
   日本軍全盛時代の思い出

■ ミッドウェー海戦―戦局の転換期/昭和十七年

 よろこびの船(抄)-病院船従軍記・・・・・岡田禎子
   血を吐くのもあたりまえ
   傷ついた兵士の心を癒すために必要なこと
   看護婦たちに見る日本女性の真髄とは
 「ぶえのすあいれす丸」の沈没・・・・・原田初枝
   爆撃を受けた病院船
   日赤の水筒だけが波間に浮かんでいた
   わずか一時間のうちに半数が犠牲に

3 転進―死屍累々の中での敗走

■ 満州戦線―主力部隊を欠いた後の戦い/昭和十八年

 一年での内地送還・・・・・平山美喜栄
   出発前に父に打ち明けた不安
   「遠慮」のせいで死んでしまった患者
   内地送還の命令の理由
   人間よりも飛行機を大切にしろ
 一報、二報、三報-蘇州にて・・・・・三浦賢子
   解剖のない日は落ち着かない
   死ねる覚悟ができるまで
   戦地で働いたものにしかわからない気持ち

■ サイパン島陥落・インパール作戦中止―形勢不利となる日本軍/昭和十九年七月

 灯火管制下のサイゴン・・・・・沖村信子
   故国の戦況さえ知ることもなく
   負傷したオランダ兵が見せてくれた写真
   爆撃されたらそれまでのこと
 自決準備をした行軍-ビルマ戦線・・・・・坂本佳代
   遺品整理という仕事
   転進は手榴弾自爆の練習で始まった
   死者を送りながら思うこと
 日本占領下の地にて(続)・・・・・坂井チヨ子
   下り坂の戦況
   日本人は見向きもされない

■ レイテ沖海戦―神風特攻隊の出撃/昭和十九年十月)

 ミンダナオ島に散った同僚たちへ・・・・・小田美代子
   ただ兵隊の進む方向へ
   大事に持っていた最後の化粧品
   ジャングルに女性一人でいるときの恐ろしさ
   日本人同士で撃ち合っているかもしれない
 敗退の道のり-ルソン島にて・・・・・金沢知子
   初のマニラ空襲で知った戦争の悲惨さ
   死にたくない。でも逃げるわけにもいかない
   「枕を日本のほうへ向けてください」
   人間を信頼できない悲しさ

4 焦土―焼き尽くされる祖国

■ 東京大空襲―国民生活の崩壊/昭和二十年3月

 東京大空襲下の東大病院・・・・・関根貞子
   悪夢の一夜が明けて見た焼け野原
   東京異常に悲惨だった横浜空襲後の病院

■ 沖縄戦―一般市民を巻き込んでの地上戦/昭和二十年四月

 沖縄ひめゆり部隊の奇跡・・・・・金城和彦
   女性学生たちの学徒出陣
   最後のときのために畳んでおいた制服
   ある女学生の遺書

■ 広島・長崎原爆投下―壊された二つの都市/昭和二十年八月

 閃光の中に逝った友-八月六日の広島・・・・・五條美恵子
   その朝
   頭の中に四本の指が入る
 長崎が地獄になった日・・・・・古野ヒサ子
   最後は逃げ場もなく
   勝ったのか負けたのかも分からない
 残されたものとして・・・・・高原二三
   「あんたたち! 生きとるネ」
   原爆症の恐ろしさ

5 玉音―私たちはそれをどこで聞いたか

■ 終戦の詔―信じがたい敗戦の真実/昭和二十年8月

 混乱下の復員・・・・・青山幸
   横須賀から函館まで班員を連れて帰る
 日本占領下の地にて(続々)・・・・・坂井チヨ子
   帰国できないと諦めていた
 一報、二報、三報-蘇州にて(続)・・・・・三浦賢子
   聞きとれなかったお言葉
 自決準備をした行軍-ビルマ戦線(続)・・・・・坂本佳代
   誰のために何をした戦争だったのか
   亡くなった父と妹が守ってくれた
 敗退の道のり-ルソン島にて・・・・・金沢知子
   胸を張ってアメリカ軍へ投降する
   ジャパニーズ、バカヤロー

6 抑留―終わらない戦争

■ ソ連の対日宣戦布告―交わされていた密約/昭和二十年8月

 樺太を追われて・・・・・深瀬ツルヱ
  ソ連軍との戦い

■ 関東軍の終焉―シベリア抑留という新しい苦痛の始まり/昭和二十年九月

 満州の残された人々・・・・・伊勢タネ
   若さのおかげで激務に耐えられた
   「看護婦さんの嘘つき」
 敗戦国民の孤独・・・・・天野タカ
   極限状態で過ごした敗戦後の一年間
   夢にまで見た内地への帰還
 ダモイは遠く-シベリア抑留・・・・・日赤第四六七救護班有志
   万一のために渡された青酸カリ
   帰ってこなかった見習い看護婦
   逃亡を企てた少年たち
   帰国できるという言葉は信じてはいけない


 他のお勧めの歴史本