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侵略の世界史 -
この500年、白人は世界で何をしてきたか
清水 馨八郎

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内 容
同時多発テロは、“侵略の世界史”の終わりの始まり―明治以来、日本は欧米を文明先進国と崇め、非白人を歴史の表舞台に登場させることはなかった。そのため西欧の繁栄を支えた植民地支配の暗黒面を見落としてきた。本書は、白人の残虐性と侵略性の根源は何かを解明する。

現代史だけを見ていたのでは、世界の中の日本の位置を見誤ってしまう。過去500年、白人が世界に向かって何をしてきたかを見れば、歴史の真実は明らかとなる。日本人としての誇りと自信を取り戻すために。

目 次
序章 米国同時多発テロの背景と日本の対応 - 白人による「侵略の世界史」の終わりの始まり

歴史の分かれ道となった魔の九月十一日
テロは新しい戦争の形態
”自爆”に高度な技術は不要
テロの真の原因はアメリカ自体にあるのか
アメリカの三つの原罪
米軍報復戦の困難、ベトナムの二の舞か
戦争挑発の常套手段
アメリカの没落の始まりと日本の対応
日本国憲法原理主義の呪縛から解放される時

第1章 逆転発想の世界史 - 近世五〇〇年を、全地球レベルで読み直す

冷戦後、日本はなぜ「独り負け」なのか
勝者の理論を押し付けられた歴史認識
近世世界史の虹から見た大東亜戦争
歴史教科書論争をどう読むか
国家は内部から腐敗、堕落で、崩壊する
「西洋病」患者、日本の成立事情
今こそ白人の暗黒の歴史を白日のもとに
歴史は勝者によって作られる
求められる日本人主体の歴史観

第2章 なぜ、白人は侵略的なのか - その歴史、宗教、風土から、原因をさぐる

風土の違いは、民族の性向にどう反映するか
太陽の光を渇望する北欧の人々
収穫より略奪のほうが効率的という考え方
VIPの持つ本来の意味とは
ローマ帝国が衰退した当然の理由
「聖書」を生んだカナンの地の過酷な風土
聖戦とは名ばかりの「十字軍」の正体
身の毛もよだつ「異端尋問」の実態
中世までは東方文明に屈しつづけた西洋の歴史
西欧人が香辛料を求めた最大の理由

第3章 スペイン・ポルトガルの世界征服 - “新大陸”の先住民の運命と、二ヵ国による世界二分割構想

コロンブス西航の目的地は日本だった
新大陸にコロンブスの名が冠せられなかった理由とは
神の名の下に、何をしても許されるという論理
最後のインカ王、トゥパク・アマルの最期
ヨーロッパ人による現地の推定犠牲者数
白人の残虐非道を内部告発した人々
日本に到達したポルトガルの東洋侵略
香辛料貿易で莫大な利益を得たポルトガル
スペイン、ポルトガルによる「地球二分線」の策定

第4章 英仏蘭による植民地支配 - インド、東南アジア、南太平洋の収奪とアフリカ大陸の悲劇

北米大陸進出に失敗したオランダ
330年にわたるインドネシアへの苛斂誅求
イギリスの植民地支配が長持ちした三つの理由
なぜ人間が人間を奴隷とする思想が生まれたのか
ヨーロッパ列強のアフリカ完全分割
原罪のアフリカの諸問題の根源は、すべてヨーロッパにある
ボーア戦争と、南アの「アパルトヘイト政策」の起源
プランテーション栽培における黒人奴隷の酷使
南太平洋の島々の運命

第5章 アメリカ、ロシアの野心と領土拡張 - 東から西から、いよいよ極東に迫り来る侵略の魔手

「アメリカ独立宣言」の高邁な精神も、先住民は適用外
アメリカ領土拡張と、インディアン抹殺計画
アメリカに連れてこられた奴隷たちの運命
アメリカが侵略戦争を仕掛けるときの常套手段
アメリカの太平洋進出と、ハワイ強奪
ロシア帝国の東方進出と不凍港の獲得
共産主義による大粛清と強制収容所の恐怖
マルクス主義侵略の犠牲者は、世界で1億7000万人
白人の植民地争奪戦の結果としての第一次世界大戦

第6章 白人侵略の終着点・日本の対応 - なぜ非白人国で唯一、侵略を免れたのか

なぜ、日本一国が、侵略を免れたのか
秀吉の朝鮮出兵に隠された雄大な意図
来るべき白人侵略に、着々と手を打っていた江戸時代
アヘン戦争における中国の大敗と日本の震撼
欧米が驚いた幕末日本の技術力
日本を救った吉田松陰の先見の明
咸臨丸の渡航と、岩倉使節団の大業
大臣並みに遇されたお雇い外国人教師たち

第7章 立ち向かった唯一の有色人種 - 日本の戦争は、世界史の中でどう位置づけられるか

中国、朝鮮に触手を伸ばすロシアとの対立
日露戦争は人類解放の出発点
日本追い落としをはかるアメリカの遠謀思慮
念願の戦争に持ち込んだルーズベルトの喜び
世界中が喜んだ日米の開戦
独立運動の指導者を養成した日本
インドネシア独立のために戦った残留日本兵

第8章 日本が真の独立国家となるために - なぜ、占領政策で刷り込まれた自責史観に固執するのか

西洋人は野蛮人と喝破した西郷隆盛
500年に及ぶ白人侵略の総仕上げ
「南京大虐殺」はどのように仕立て上げられたか
東京裁判の非を鳴らした外国の識者たち
マッカーサーの遅すぎた悔恨
なぜ当の日本だけが、カラクリに気づかないのか
「日本に手を出した国は滅びる」との言い伝え

おわりに 日本=戦争犯罪国家論を説く人たちへ


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