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日本とシナ
渡部昇一/著


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内 容
「反日」と「覇権主義」を振りかざす隣国とどう向き合うべきか。長い歴史を経てきた両国のあるべき関係を読み解くためには、正しい知識が必須である。日本文明とシナ文明はいかに異なるのか? 相互交流のあり方とは? そして、近現代史の真実はどこにあるのか……。本書は、そのような日中関係史の真髄を、わかりやすくまとめた決定版である。
ちなみに本書では、あえて「シナ」という呼称を用いている。なぜか。それは「中国」という言葉の本来の意味が、「自分にとっていちばん大切な国」ということだからである。日本でも、日本書紀から幕末まで、自国(日本)を指して「中国」と呼ぶことがあった。しかも「中国」(中華)という言葉を使うとき、周辺の諸民族を未開人とみなす伝統的意味も含まれる。中華人民共和国や中華民国の略称として以外に「中国」という言葉を使うのは適当ではないのである。
本書を読めばすべてがわかる! 必読の一冊である。

目 次

第1章 日本文明とシナ文明

- 神道を守り抜けば日本人は文明の誇りを維持できる

「シナ」という呼称を使う理由
「シナは一つの国」という錯覚
「自分は常に正しい」とする主張
日本文明とシナ文明は明確に異なる
万世一系の日本でこそ残ったかくも自然な宗教
神道でシナ文明と対峙する

第2章 皇神の厳しき国

- 聖徳太子が記したシナと対等以上の関係を持つ資格

聖徳太子の出した国書
ドイツで実感した「皇神の厳しき国」
藤原氏はなぜ天皇にならなかったか
神代から王朝が絶えない日本
漢文に翻訳されなかった大和言葉

第3章 江戸・漢学者の論争

- 日本精神を発見して維新の土壌をつくった儒者たち

儒者・林羅山の日本観
「何が何でもシナが尊い」とされた時期
シナ絶対論に水を差した山崎闇斎
幕末期に主流になった日本への自信
漢学者の論争で研ぎ澄まされた国体観

第4章 日清戦争

- 近代日本はなぜシナ文明と対決せざるをえなかったか


日本との修好を拒否した朝鮮
最初に朝鮮の独立を認めた日本
清国のあざとい動き
「東学党の乱」から日清戦争へ
「捕虜になるな」の真意
あきれるような捏造を載せる教科書

第5章 三国干渉とシナの悲劇

- 清国の衰退が東アジアに危機的状況をもたらした

三国干渉から始まったシナの「生体解剖」
ロシアの支配下に入った朝鮮
日英同盟の出発点となった北清事変
日本の占領地区だけは軍紀粛清だった
日英両国を結びつけたロシアの脅威

第6章 日露戦争

- 日本海海戦の勝利は清国に大きなショックを与えた

宣戦布告の意味
一般国民が日露戦争を支えた
論功行賞と脚気
「下瀬火薬」と日本海海戦の勝利
科挙の制度をやめた清国
韓国併合に慎重だった日本政府

第7章 シナをめぐる日米の対立

- 対日反感という暗雲が日本の東方から湧き上がった

鉄道王ハリマンの満洲への野心
シナ人移民と日本人移民の違い
大正時代の平和と繁栄
「トータル・ウォー」(総力戦)の影
日英同盟廃止と九ヶ国条約

第8章 コミンテルンの赤い魔手

- 日本との関係悪化の引き金を引いた孫文の容共路線

矛先をアジアに向けたソビエト政府
北京政府と広東政府との争い
コミンテルンの虜になった孫文
本格化するシナの赤化工作
シナになめられた幣原外交
「嘘でもいいからとにかく宣伝」

第9章 満洲事変前夜

- 満洲にいた日本人への攻撃を幣原外相は見過ごした

北伐軍による日本人惨殺事件
満洲はシナではない
国民政府の無謀な「革命外交」
強まる排日運動
危険なガスの充満する満洲

第10章 満洲建国の正統性

- リットン伯は「日本の侵略とはいえない」と報告した

「ホーリー・スムー ト法」と昭和の悲劇
国連脱退は適切だったか
満洲事変を集結させた「塘沽停戦協定」
日華関係の小春日和
冀東・冀察政権の誕生

第11章 盧溝橋事件の真相

- 日本政府は事件後三週間、不拡大方針を維持しつづけた


蒋介石の思考と行動
ナショナリズムを日本に向けるコミンテルン
第二次国共合作の成立
盧溝橋事件・日本軍謀略説の嘘
日本軍をサポー トせよと述べたローマ教皇庁の真意

第12章 シナ事変

- 一級資料のなかに「南京大虐殺」を示すものは一つもなかった

通州の日本人虐殺事件
既得権益を放棄しようとした「船津和平工作」
首都南京の攻略戦
南京大虐殺はなかった
水泡に帰した汪精衛政権との和平

終章 シナとどう向きあうか

- われわれが歴史のなかから学ぶべきことは何か


大東亜戦争への図式
保守論壇にも弊害をなしたコミンテルン史観
マッカーサーも「日本の戦争は自衛のため」と語った
共産党政権が恐れる封じ込め政策
心に止めておかねばならぬこと


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