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日本史から見た日本人 昭和編
渡部昇一/著

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歴史本の傑作中の傑作。
何度も読み返すことになるので文庫版ではない高いほうを買うべきです。


内 容
なぜ、日本人はこんなにも外交下手になったのか!「私には、ここ40年以上も頭から離れない謎、昭和史の謎があった。この謎を自分に納得できるように解き明かさなければならない」―子供に「これこそ日本の歴史だ」と語るに値する、珠玉シリーズ第1弾、ついに文庫化。

目 次
1章 総理なき国家・大日本帝国の悲劇―「昭和の悲劇」統帥権問題は、なぜ、起きたか

(1) 明治憲法に隠された致命的欠陥
「昭和の悲劇」を生んだ統帥権干犯問題
憲法起草者の真意を探る
軍を軽視していた明治の元勲
「首相」「内閣」が一度も出てこない奇妙な憲法

(2) なぜ、議会制民主主義は崩壊したか
昭和史の運命を変えた山縣の策謀
軍部の横暴に対抗しえた大正の「憲政」
爆弾を抱えていた「大正デモクラシー」
戦争の素人がプロに勝った第一次世界大戦
軍縮の断行とシベリアからの撤兵
「ユートピアの時代」の終焉

(3) 軍部が無能者集団と堕した真相
「二重政府」の悲劇と二・二六事件
立憲政治を完全に葬った広田内閣
天皇に拝謁できぬ首相候補
憲法の致命的欠陥の露呈
統帥権に”復讐”された軍部
なぜ、日本は「バカの集団」になったか

2章 世界史から見た「大東亜戦争」―三つの外的条件が、日本の暴走を決定づけた

(1) 反米感情の”引き金”は何か
英国より平和的な昭和初期の外交
なぜ、日本人は日米開戦を「痛快」と感じたか
黄色人種への本能的恐怖
親米・尊米から反米・憎米への大転換
戦後、急速に普及した親米感情
海軍の冷静さを失わせたロンドン条約
日本人に投げつけられた「石」

(2) 保護貿易主義と世界大戦との相関
大不況を生み出したホーリイ・スムート法
ブロック経済化で追いつめられた日本
「景気回復の女神」に見えた満洲事変
過大評価されている戦前の日本共産党
「天皇は国家改造の機関にすぎぬ」
「天皇の官僚」が進めた統制経済
「わが国体と共産主義は両立する」

(3) 排日運動の激化と大陸への出兵

「反キリスト教」から始まった排外運動
なぜ、日本に「アヘン戦争」は起きなかったか
あくまで出兵に慎重だった日本政府
なぜ、アメリカとシナの「国益」が一致したか
ピューリタン的理想主義の危険性
「日英同盟廃止論」は、なぜ生まれたか
ワシントン会議に隠された罠
列国を驚かせた、日本の利権放棄
南京事件に見る、日本の無抵抗主義
蒋介石の改宗が示すもの
済南事件の悲劇
「われはローマ市民なり」の原則
悲劇の始まり「張作霖爆殺事件」
国民的基盤を失った協調外交

(4) 満州国建国の真実

満洲人国家としての清朝
溥儀の家庭教師ジョンストンが伝えた真実
「父祖の地」を求めた満洲人皇帝の心
「大政奉還」と受け取られた満州国建国
「敗れた大義」再評価の時代

(5) 第二次世界大戦-常識のウソ

「今度の戦争は、日露戦争のようにはいくまい」
なぜ、泥縄式の「真珠湾攻撃」を決断したか
日本が負うべき、日米開戦「二つの責任」とは
ミッドウェイで消滅した日本の人的資源
「無駄死の美学」を生んだ「無差別爆撃」の残虐性
今も残る「カミカゼ」の後遺症

3章 国際政治を激変させた戦後の歩み―なぜ、わずか40年で勝者と敗者の立場は逆転したのか

(1) 敗者の悲劇―「東京裁判」と「南京大虐殺」

「宗教戦争」に逆戻りした二十世紀の戦争思想
「戦士的気質」が生んだ終戦後の平穏
昭和天皇あっての日本の復興
東京裁判が歪めた戦後の歴史観
「裁判」と「復讐」を混同したマッカーサー
「捕虜虐待」の罪は、どっちが重いか
戦勝国の「戦争犯罪」
「南京大虐殺」の真相とは
なぜ、虐殺の目撃者が皆無なのか

(2) 「日本型」議会政治の奇蹟
憲法を改正しないことの危険
中選挙区制がもたらした日本の繁栄
政治は結果論の世界である

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