文民統制

文民統制とは、軍がどのような作戦を取るべきかということを政府が考えて、その政府の意図に軍が従っているかどうかというもの。
文民統制とは、いろんな情報を得た政治家、政府が主導して目指す目的を達成する上で、いかなる作戦がいいのか、ここで軍を出すのか出さないのか、出すとしたらどのくらいの規模がいいのか。そういったことを軍人のプロフェッショナルの意見を聞きながら決めるということ。それを担保するのが文民統制である。

文民統制という言葉はアメリカが日本に与えたものである。アメリカにはシビリアンコントロールという言葉はない。シビリアンコントロールという言葉はアメリカでもヨーロッパでも厳密に定義されたことはない。シビリアンコントロールや文民統制という言葉は、日本でだけ非常にねじ曲がった形で発達した概念である。しかもその概念の英ぎをとても曖昧にしたまま、これを言えばみんな異を唱えずに平伏するかたちで、反対を許さないかたちで、テレビも新聞も使っている。

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参考文献 歴史年表