君が代

意味:
君が代は、千年も幾千年も、小さな石が巌(大きな石)になって、それに苔が生えるほどまで、末永く続きますように。

起源:
平安初期の古今和歌集に「詠み人知らず」として採録されている。最初は「我が気味は・・・」となっていたが、平安中期の「和漢朗詠集」に写されたとき「君が代は・・・」となった。「君」は「あなた」、「代」は「寿命」という意味で、大切な人の長寿を寿ぐ歌である。
なお、国歌の「歌詞」としては、「君が代」が断トツの世界最古。(国歌で一番古いのはオランダ国歌)

1869年(明治2)、大山巌が、天皇が臨席する儀式用の歌としてこれを選んだ。当初イギリス人の軍楽隊教師が曲をつけたが定着しなかった。その後、1880年(明治13)、宮中の雅楽の楽人がメロディーをつけ、ドイツ人が編曲し、天長節に初めて演奏された。

法制化:
1999年(平成11)に「国歌及び国旗に関する法律」が制定されたが、このとき「日の丸」「君が代」が国歌・国旗になったというわけではなく、以前からあったものを成文法で確認しただけのこと。
わざわざ法制化したのは、学校の式典などで国歌を歌わず、国旗を掲揚しない人間達が、その理由に法律や規則で決まっていないのでその義務はないと主張していたからである。
世界各国の国歌・国旗の中には、法制化されず慣習として扱われているものも少なくない(イギリスなど)。

コンクール:
1903年(明治36)ドイツで世界国家コンクールがあり、君が代が一等になった。大正時代にニューヨークの世界国家コンクールで「君が代」は特等だった(ちなみに次点の一等がイギリス)。

歌詞:
君が代の歌詞は、日本人の気質を表すかのように温和なものであるが、世界の国家の中には、以下のようにかなり激しく血なまぐさい歌詞を含む国歌が数多くある。
  • 赤き閃光を砲弾の降り注ぐ夜を徹して(アメリカ)
  • 子供たちや妻の喉を掻き切ろうとしている 市民たちよ 武器を取れ(フランス)
  • 奴隷となりたくない人々よ われらの血と肉を持って築こう(支那[中華人民共和国]) 

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