第二次世界大戦の際、外務省の命令に反してユダヤ人が亡命できるようにビザを発給し、ナチス政権下のドイツによる迫害を受けていた数千人にのぼるユダヤ人を救った。 当時、リトアニアにあった日本領事館の領事だった杉原は、迫害を逃れてアメリカに脱出しようと、日本通貨のビザを求めて日本領事館に殺到したユダヤ人に、時間の許す限りビザを発給し続けた。 しかし、杉原の発給した日本通貨のビザが効果を発揮したのは、それを受け入れる体制が日本にあったからである。 ビザをえたユダヤ人たちの大部分は船で日本に到着した。日本は彼らの上陸を許可し、しかもアメリカでの落ち着き先が見つかるまで滞在を認めた。また、一部は汽車で陸路を取り、満州に入った。これを迎えた関東軍の樋口季一少将は、当時日本が占領していた上海に彼らを送り、アメリカでの落ち着き先が見つかるまで保護している。 |
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