ウエストファリア条約

30年戦争で凄まじい虐殺が行なわれ、宗教戦争に嫌気が差して1648年に結んだ条約。
近代最大の国際条約、世界三大条約の一番古いものである。
この条約の非常に重要な方針は、その国の君主の宗教は国民の宗教で会って、お互いに他国の宗教には口を出さない、ということである。この原理は君主の宗教は人民の宗教というもの。言い換えると「啓蒙」という意味。
これで宗教戦争は終わり、これ以後の戦争は国民戦争となる。30年戦争からフランス革命までの間、ヨーロッパの一番いいアンシャンレジームの時代となる。バロックやクラシック音楽でもハイドンやモーツアルトなど一番いい音楽が出た。

この条約は戦後も守られている。北アイルランドでIRA(アイルランド共和国軍)によるテロが続き、サッチャー本首相も危ない目にあったが、それでも彼女はテロを批判こそすれカトリックを批判することはなかった。
ブッシュ前大統領もイラクに民主主義を作ると言って、大軍を派遣して内政干渉を行ったが、イスラム教を批判していない。
しかし、マッカーサーとアメリカにはこのウエストファリア条約の精神が浸透しておらず、日本に対して「神道指令」を出している。これはあってはならないことだった。

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参考文献 歴史年表