桜田門外の変(1858年)

万延元年(1860)、大老・井伊直弼は江戸城に出勤する途上、江戸城桜田門の近くで、安政の大獄に憤った水戸藩などの浪士たちに暗殺された。水戸浪士のほかに薩摩藩士が一名加わっていた。参加した18人全員が、その場あるいはその近くで自殺した。

この事件で幕府の権威はますます失われた。幕府とはその程度のものか、と皆が思った。

それからわずが7年後の慶応3年(1867)には徳川慶喜による大政奉還がなされる。翌年には明治帝が王政復古を宣言し、徳川幕府の倒壊を経て明治新政府の成立へと、桜田門外の変を契機に一気に時代が旋回した。

大老:江戸幕府の職名。必要に応じて老中の上に置かれ、政務を総轄した最高の職

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参考文献 歴史年表