軍需資材輸出許可制公布(1940年7月)

アメリカはヨーロッパ情勢の急展開とともに、一段と輸出制限を強化してきた。
7月2日、フランクリン・ルーズベルトは国防強化促進法に署名し、軍需資材輸出許可制を敷き、その結果、兵器、弾薬、軍用器具、主要原料26種、化学製品11種、工作機械等が輸出許可制となった。ただし屑鉄と石油は適用品目から除かれた。
しかし工作機械のほとんどをドイツとアメリカに依存し、欧州戦争によってドイツからの輸入を閉ざされていた日本はアメリカのこの措置で大きな打撃を受けた

その後、アメリカの対日経済圧迫はさらに強まり、7月25日、ルーズベルトは大統領令をもって石油と屑鉄を輸出許可適用品目に追加した。この措置に対する日本の反響はすこぶる大きく、新聞はこれは経済的対日挑戦であると論じ、政府も正式に抗議した。

参考文献:大東亜戦争への道(中村 粲著)


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参考文献 歴史年表