ブレークニー弁護人の発言

東京裁判の法廷でアメリカ人弁護人のベン・ブルース・ブレークニーは、昭和22年3月3日、以下のように発言した。

「国家の行為である戦争の個人責任を問うことは、法律的に誤りである。なぜならば、国際法は国家に対して適用されるものであって、個人に対してではない。個人に依る戦争行為という新しい犯罪をこの法廷で裁くのは誤りである。戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪ではない。戦争が合法的だからである。つまり合法的人殺しである殺人行為の正当化である。たとえ嫌悪すべき行為でも、犯罪としてその責任は問われなかった。
キッド提督の死が真珠湾攻撃による殺人罪になるならば、我々はヒロシマに原爆を投下した者の名を挙げることができる。投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼等は殺人罪を意識していたか? していまい。我々もそう思う。それは彼等(米国)の戦闘が正義で、敵(日本)の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからである。」
何の罪科で、いかなる証拠で、戦争による殺人が違法なのか?
原爆を投下した者がいる。この投下を計画し、その実行を命じ、それを黙認した者がいる。その人達が(東京裁判を)裁いている。
原子爆弾という国際法で禁止されている残虐な武器を使用して多数の一般市民を殺した連合国側が、捕虜虐待について日本の責任を問う資格があるのか


裁判長のウェッブ(オーストラリア人)は、「仮に原子爆弾の投下が国際犯罪であるにしても、アメリカがそれを行ったということは、本審理といかなる関係もない」とほざき、ブレークニーの発言を無視しようとした。

しかしブレークニーは引き下がらず以下のように主張した。

日本はその非法なる原爆投下に対して報復する権利を持つ。報復の権利は国際法の認めるところである

このときのビデオはこちらで見れる。ブレークニー弁護人の肉声も聞くことができる。

インチキ裁判の最中にも立派なアメリカ人がいたことを日本人は知っておくべきだろう。

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参考文献 歴史年表