農民を組織した民兵。19世紀半ば、八旗軍や緑営の戦闘能力は低下し、農民反乱軍や匪賊集団に勝てないありさまだった。 団練は太平天国の乱を鎮圧した主力だった。なかでも有名なのが、曽国藩の湘軍(湘勇)と李鴻章の淮軍(淮勇)だった。これらの民団組織の実質は虐殺・略奪の部隊で、のちの近代軍閥の原点になる。20世紀初頭になると、これらに代わり頭角を現したのが李鴻章系である袁世凱の新軍で、この系統が蒋介石の北伐成功までの主力軍閥となる。 19世紀以降の清の軍隊は、対外戦争よりむしろ反乱民の殺戮ばかりやっていた。もっぱら反乱者や一般住民を虐殺してまわった。 |