昭和16年(1941)1月に陸軍大臣・東條英機が示達した訓令(陸訓一号)で、軍人としてとるべき行動規範を示した文書。以下のフレーズが有名である。
とくに「生きて虜囚の辱を受けず(捕虜になるな)」という語句ゆえに評判がよくない。なぜなら、「捕虜になるな」という戦陣訓のせいで、死ななくてもいい人が自決した、と言いふらす輩がいるためである。 これには軍部内でも、戦陣訓を無視するなどの抵抗もあった。特に海軍は関係がなかった。 「捕虜になるな」と書いた理由は支那で捕虜になった日本兵は徹底して残虐な殺され方をしたからである。それは局部を抜かれたり、目玉をくりぬかれたり、全身切り刻まれるなど、惨憺たる殺され方する場合が多かった。だから「捕虜になる辱めを受けるな」と教えておいた方がいいとなったのだ。 支那の残虐非道を知らない人はこの語句の意味が分からず、悪評が残ったが、以下のような含蓄に富む言葉もある。
こんな戦場心得を日本は作っていた。支那兵の非道やりたい放題とはまったく異なる日本兵士が多かったのも当然だった。 日清戦争(1994年) |
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