国家社会主義の台頭

1917年のロシア革命共産党は数々の暴挙を働いた。ロシア革命は血みどろの革命であった。
このニュースは世界を震撼させ、それまでの自由主義では理論的にも政治的にもソ連に対抗できないという見方がヨーロッパで強くなった。そこで、独裁者スターリンと同等のインパクトを持つヒトラームッソリーニが登場し、社会主義同士で対立し始めた。

ムッソリーニが極左活動家として登場したのがロシア革命の2年後、ヒトラーがナチ党を結成したのがロシア革命の3年後である。ヒトラーもムッソリーニもソ連の出現に対抗するための社会主義勢力として登場した。

ナチ党の正式名称は「国家社会主義ドイツ労働党」であり、結党の第一目的は共産党を葬ることだった。ムッソリーニの結党も共産党とゲバ闘争をやった末のことだった。

急激に国家社会主義に傾いたドイツとイタリアが第二次世界大戦を引き起こすのだから、ロシア革命は国際政治を激しく狂わせる原因となったといえよう。

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参考文献 歴史年表