昭和22年6月、「日本ファシズムの思想と運動」という講演を満員の東京大学法学部教室で行った。 そこで丸山は、日本にファシズムがあったと前置きし、日本は悪であるという反日嫌日派のお題目を指し示した。戦後左翼主義の主導はここがスタート地点である。 ファシズムを担った階層はこういう連中だと、次々と戦犯指名をやってのけた。 要するに、日本がやった「十五年戦争」なるものがファシズムであると、まず決めつけた。そのファシズムを実行したのは陸・海軍であると。そのファシズムを国民が支持した。しかし、支持したのは国民すべてではない。それは小工場主、町工場の親方、土建請負業者、小売商店の店主、大工棟梁、小地主、ないし自作農上層、学校教員、ことに小学校・青年学校の教員、村役場の官吏・・・、これらをファシズムの徒であると決めつけた。 そして「皆さんのような人たち(東大生)は常にファシズム反対の態度をとりました。あなた方は関係ない」と免罪符を発行した。 これが後に本になって、、この本が全文翻訳され、日本にファシズムを推進する強固な社会階層があったという判定が、アメリカにおける日本学の第一の教科書になった。すなわち英米などの連合国側の日本への誤った基本認識の元を丸山真男は提供したことになる。この大罪の悪影響が今も残存していて、何か事あると、侵略戦争をやった日本という悪役が何を言うか、と日本バッシングに利用されてきた。日本のマスコミがそれに追従した。なぜかというと東大生に象徴されるインテリ層は免罪符を頂戴しているから、自分たちに非はないことを、事あるごとに、日本のインテリのつもりでいる彼らは証明しようとするわけである。 反日を社是としているような朝日新聞、共同通信、NHKなどがこれに従ってきた。 丸山真男は日本人を欧米に売り渡した主犯だった。 アメリカ人にとってこれは愉快な構図だった。戦争なんていうものは結局はどっちが悪いと断罪することは困難なのに、日本は日本人の方が悪かったと言っている。日本は日本人の方が悪かったとと非を認めて一斉に頭を下げているではないか、われわれの完全勝利であると。もちろん丸山真男はこれで欧米御用学者としての名声を得た。つまり、大江健三郎がやったことを丸山真男が先にやって、それで世界的名声を得た。いまだにこの手を使おうとする輩がうじゃうじゃいる。 ファシズム 参考文献:広辞苑の嘘 (谷沢永一) |
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