「日中八年戦争」といわれるものの中で、実質的に主力同士が戦ったのは、1938年10月の武漢三鎮陥落までの一年あまりで、それ以降は本質的に汪兆名の南京政府、蒋介石の重慶政府、毛沢東の延安政府による三つ巴の内戦にすぎなかった。 この戦争の構図は日本が舞台を降りた後も引き継がれる。蒋介石軍と共産軍の一騎打ち、国共内戦が再開された。コミンテルンの希望どおりに情勢は展開したわけである。 スターリンは毛沢東軍にどしどし軍事援助をやった。しかしアメリカは蒋介石の軍隊に援助するのに飽きていたうえに、当時のアメリカの民主党政府は共産党の脅威を十分理解していなかった。 この泥沼の内戦は結局、国民党が共産党に敗れ、台湾に逃げることになる。そして、支那に共産党政権が誕生した。 中華人民共和国成立(1949年) |
参考文献 | 歴史年表 |